最近、赤ちゃんを連れていることで、話しかけられる頻度が増えた。 「かわいいですね」とか「何歳なんですか?」とか、そういったマイクロコミュニケーションがたくさん発生する。
話しかけられたからといって、別に赤ちゃんが喋れるわけではないので、自然と私と相手の会話になるわけだが、結果としてそれがとても自然な会話のスターターとして機能していることに気がつく。
イギリスで行われた有名な実験「Dogs as catalysts for social interactions: robustness of the effect」によると、犬と一緒にいる人のほうが社会的交流の頻度が増加し、特に見知らぬ人から話しかけられることが多くなると報告されているそうだ。
面白いのは、そこにいる「その人自身」は変わっていないはずなのに、赤ちゃんや犬という、関わりを媒介する「触媒」があることで、その人と関わりはじめるハードルがぐっと下がるということ。
その触媒があることで、その人自身のコミュニケーション能力によらず、まるでPCに外付けHDDをつけるように、その人自身のコミュニケーション能力が向上するのである。
それはその人がコミュニケーション下手であっても、その能力を底上げできるという可能性を持っている。